NUSCO-300

回転加工機のサーボ・コントロールです。回転加工機に対する数値指令をつくり、加工機と連続走行する材料から検出した数値情報を指令と比較しながら、材料の加工位置が近づくと加工機を加速制御または減速制御し、設定された加工位置に位置決めしかつ材料との同期制御を行いながら同期中に材料に加工を施し、その直後次の設定加工位置に応じて加工機を減速制御または加速制御する数値制御システムです。

NUSCO-300シリーズ

GS制御

GS制御

従来のロータリーシャ-制御の問題点
従来の制御において固定的に用いられる加速度レートはL-V曲線を満足させるために、いわば一番厳しいところのレートが適用されている。
この加減速レートの厳しさは機械的衝撃を増大させ、繰り返しにより機械寿命に少なからぬ影響を与えている。また、この衝撃が起こす振動が制御上の外乱となり切断長のバラツキを大きくしたり切り口を悪くしたりしている場合が多い。

GS制御が解決する点
実際の生産においては、設計上のL-V曲線におけるV=Vmax運転速度で生産されない場合もある。運転速度は生産条件により、シャー単体よりもその前段または特に後段パイラーにおける処理速度に制限されることが多いからだ。このようなL-V曲線の内側での生産は加速度レートを緩める余裕がある。GS制御はこのような運転条件の時にレートを緩める代わりにそこをサインカーブのような滑らかな速度カーブを描くような制御を行う。そうすることで機械的衝撃を軽減し、さまざまな利点を生む。